1940年代日本映画ベストテン その4『長屋紳士録』
『長屋紳士録』(47)(1992.2.18.) 小津安二郎の戦後復帰第一作。従軍体験(記録映画製作など)を経た監督たちの中には、そのおかげで作風が変化したり、映画が撮れなくなってしまった人もいただろうに、小津の復帰作はお得意の長屋物だった。 しかも、例えば、小津と同じような体験を経て、戦後復帰... 続きをみる
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『長屋紳士録』(47)(1992.2.18.) 小津安二郎の戦後復帰第一作。従軍体験(記録映画製作など)を経た監督たちの中には、そのおかげで作風が変化したり、映画が撮れなくなってしまった人もいただろうに、小津の復帰作はお得意の長屋物だった。 しかも、例えば、小津と同じような体験を経て、戦後復帰... 続きをみる
『哀愁』(40)(1974.11.21.木曜洋画劇場) (1997.3.『淀川長治の証言 20世紀映画のすべて』) 淀川長治先生の口述速記原稿をリライトするなどという、ありがたくもあるが、恐ろしく骨の折れる仕事が回ってきた。確かに先生が映画を語る術は、神業であり、至芸でもあるのだが、その独特の口... 続きをみる
第2次世界大戦前夜のロンドン。9歳のマーティンが暮らすシモンズ家に、類いまれなバイオリンの才能を持ったユダヤ系ポーランド人のドヴィドルが引き取られる。同い年の2人は兄弟のように親しくなって成長するが、デビューコンサートの日に、ドヴィドルが突然姿を消す。35年後、マーティン(ティム・ロス)は、ドヴ... 続きをみる
『わが青春に悔なし』(46)(1982.5.4.フジテレビ) 戦前に弾圧された京大の八木原教授(大河内傳次郎)と学生たちの師弟関係と、自我に目覚める教授の娘・幸枝の姿を描く。 とにかく、原節子演じる幸枝の女性像に圧倒されてしまった。前半の世間知らずのお嬢様らしい高慢さ、愛する男と共に過ごし始め... 続きをみる
『姿三四郎』(43)(1982.11.20.千代田劇場.併映『赤ひげ』) 黒澤明の監督デビュー作。柔道家・姿三四郎の成長を描いたストーリーは、すでに竹脇無我主演のテレビドラマでなじみがあった。では、その有名なストーリーを、黒澤がどう映像化したのか、という点に興味が湧いた。 微速度撮影やスローモ... 続きをみる
さる映画同好会で、1940年代日本映画ベストテンのアンケート結果が発表された。最多得票を集めたのは、監督・稲垣浩、脚本・伊丹万作、主演・阪東妻三郎の『無法松の一生』(43)だった。 自分が選んだベストテン(製作年度順)は以下。間に戦争があったので、この結果は仕方ないかな…。という... 続きをみる
「和田誠展」(東京オペラシティアート・ギャラリー)からピックアップ。 『生きる』『シェーン』『アパートの鍵貸します』『手錠のまゝの脱獄』『十二人の怒れる男』『ヴェラクルス』『イエロー・サブマリン』『ジョン・フォード』『華麗なるギャツビー』『マルタの鷹』「ヒカリエ壁面画」
『決斗!一対三』(52) テキサスに実在した賭博師で無法者としても名高いジョン・ウェス・ハーディンの自伝を基に、賭博と決闘に明け暮れた波瀾万丈の半生を描く西部劇。監督ラオール・ウォルシュ、脚本バーナード・ゴードン。原題は邦題とは全く違う「THE LAWLESS BREED」。 聖職者で厳格な父... 続きをみる
共同通信エンタメOVOに連載中の 『ほぼ週刊映画コラム』 今週は ブロードウェーのヒットミュージカルを映画化した 『ディア・エヴァン・ハンセン』 詳細はこちら↓ https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c... 続きをみる
『汚名』(46)(1977.6.24.) 父がナチスだったアリシア(イングリッド・バーグマン)は、南米に逃れたナチスを追う捜査官デブリン(ケーリー・グラント)と知り合う。ナチスの重要人物をよく知るアリシアは捜査に協力するため、デブリンと共にリオデジャネイロへ向かうが…。バーグマンと... 続きをみる
共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)11月22日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2021年 11月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。 アイデアが秀逸なパラドックススリラー 『アンテベラム』☆☆☆ マーベルスタ... 続きをみる
およそ2年ぶりに広島を訪れた。 偶然入ったお好み焼き屋(「八誠」)をはじめ、結構な頻度で街中に『孤狼の血 LEVEL2』のポスターが貼ってあった。他にも、広島を舞台にした『吟ずる者たち』や『彼女は夢で踊る』のものも見掛けた。また、「サロンシネマ1・2」という映画館は、宮崎祐治のイラスト(『ジョー... 続きをみる
『カラミティ・ジェーン』(53) デッドウッドと呼ばれる西部の小さな町。男勝りの射撃の腕前をもつジェーンは、ある日、町に人気女優を連れてくると約束しシカゴへと向かうが、間違って付き人を連れ帰ってしまい大騒動になる。 西部開拓時代の実在の女性ガンマン、カラミティ・ジェーン(ドリス・デイ)と早撃ち... 続きをみる
衰えたハリソン・フォードや、懐かしのカレン・アレンの再登場も計算ずくか https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6ce85ca0976571deecb70483d40e7e62
共同通信エンタメOVOに連載中の 『ほぼ週刊映画コラム』 今週は カンバーバッチが、複雑なアメリカの西部男を演じた 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 詳細はこちら↓ https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1302340&preview=true
スピルバーグが復活した! https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7d57c3db2d32ca7f5e6d6adf4f9d7bbb
『子鹿物語』(46)(1974.5.5.NHK) 原作はマージョリー・キナン・ローリングス、監督はクラレンス・ブラウン。フロリダ北部の開拓地で農業を営む一家の息子ジョディ(クロード・ジャーマン・ジュニア)は、ある日、森の中で子鹿を見つける。ジョディは、白い尻尾にちなんで“フラッグ&r... 続きをみる
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(2021.11.16.オンライン試写) 「デュポンの工場からの廃棄物で土地が汚染され、190頭もの牛が病死した」。農場主のウィルバー・テナント(ビル・キャンプ)の悲痛な訴えから始まった、米ウエストバージニア州のコミュニティを蝕む環境汚染問題。弁護士の... 続きをみる
『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021.10.22.ソニー・ピクチャーズ試写室) マーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いた続編。今回は、圧倒的な戦闘力と残虐性を持ち、ヴェノムの大敵となるカーネイジとの戦いを描く。タイトルの意味は「大虐殺よ起これ」。 「悪人以外を... 続きをみる
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(90) これはあっぱれな詐欺だった https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0b639abc6055ff7b3428aaf0cfc7f1b8 『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』を再見 https://blog.goo... 続きをみる
古葉さんの訃報が流れた日に、奇しくも鈴木誠也のメジャー挑戦が発表された。 1975年、広島東洋カープが初優勝したときの主なオーダーは、 監督ジョー・ルーツ→古葉竹識 1.セカンド・大下剛史 2.ショート・三村敏之 3.センター・山本浩二 4.ファースト・ゲイル・ホプキンス 5.サード・衣... 続きをみる
『カオス・ウォーキング』(2021.11.15.オンライン試写) 2257年、人類が環境破壊の進んだ 地球を離れてたどり着いたニュー・ワールド(新天地)。だが、男たちは頭の中の考えや心の中の思いが“ノイズ”としてあらわになり、女は死に絶えてしまう。 やがて、自分のノイズ... 続きをみる
バイオレンスの中から人間と機械との接点を見付けていく https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/334b19e99f6113a1a1b86d6216dbd741 【インタビュー】『ターミネーター:ニュー・フェイト』アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン htt... 続きをみる
『あしやのきゅうしょく』(2021.11.14.オンライン試写) 自校式給食や栄養士によるオリジナルメニューの展開といった学校給食への取り組みが注目されている兵庫県芦屋市を舞台に、新米栄養士の奮闘を描いたヒューマンドラマ。監督は『ママ、ごはんまだ?』(16)の白羽弥仁。 芦屋の小学校に赴任した... 続きをみる
『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』(2021.11.14.オンライン試写) 第二次世界大戦前夜のロンドン。ギルバード・シモンズ(スタンリー・タウンゼント)は、ポーランド系ユダヤ人で類い希なバイオリンの才能を持つ9歳の少年ドヴィドルを引き取ってサポートすることにする。 ドヴィドルと同い年のギル... 続きをみる
『左きゝの拳銃』(58) 史実を大胆に脚色し、伝説のガンマン、ビリー・ザ・キッドを等身大の若者として描く。ビリーの人間的な内面や苦悩をポール・ニューマンが熱演。アーサー・ペンの監督デビュー作。 久しぶりに見直したら、以前よりも、パット・ギャレット役のジョン・デナーと、メキシコ人女性を演じたリタ... 続きをみる
今年の日本シリーズは、東京ヤクルトスワローズとオリックス・バファローズの対戦となった。自分のように、クライマックスシリーズなど必要ないと思っている者からすれば、順当な勝ち上がりとなってよかったと思う。 さて、ヤクルト対オリックスの日本シリーズといえば、オリックスの前身の阪急ブレーブス時代に対戦... 続きをみる
『RONIN』(88)(2004.8.29.日曜洋画劇場) もうこの頃は淀川長治先生の解説はなかったので、パロディをやってみた。 はい、いかがでしたか。まあーすごい、すごいカーチェイスの連続でした。 それもそのはず、この映画の監督はジョン・フランケンハイマーですねえ。フランケンシュタインじゃ... 続きをみる
『夏の終り』(13) 亡くなった瀬戸内寂聴の小説を映画化したものは、意外と少ないが、最も印象的なのは、自伝的小説を映画化したこの映画ではないかと思う。 【映画コラム】“大人の映画”という印象が強く残る『夏の終り』 https://tvfan.kyodo.co.jp/fea... 続きをみる
『縛り首の木』(59) 金の採掘に沸く町にやってきた医師のジョー(ゲーリー・クーパー)は、金を盗んで撃たれた青年ルーン(ベン・ピアッツァ)を救う。ルーンは治療代代わりにジョーの使用人となるが、過去を隠したジョーの身の上を不思議に思う。そんな折、強盗に襲われた馬車から生き残ったスイス人のエリザベス... 続きをみる
共同通信エンタメOVOに連載中の 『ほぼ週刊映画コラム』 今週は 加賀まりこと塚地武雅が本当の親子のように見えてくる 『梅切らぬバカ』 詳細はこちら↓ https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1301... 続きをみる
『八十日間世界一周』(56)(1973.10.14.21.土曜映画劇場) 中学生の頃、テレビで2週にわたって放送されたものを見た後で、ジュール・ベルヌの原作を読んだ覚えがある。ビクター・ヤングのテーマ曲が有名。ソール・バスのタイトルデザインも楽しいが、日本の描写は…。 『アカデミー... 続きをみる
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(89) 残念ながら前作の面白さを超えてはいなかった https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8020282a7a9a09984f59dd6273254015 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が愛され続ける理由とは? http... 続きをみる
50歳のジェレミー・レナー“こだわりの肉体作り”とは https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1300994&preview=true
クロエ・ジャオ監督のこだわりが明かされる https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1300868
『クリフハンガー』(93) 雪山なのにTシャツ一枚で… https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d5fe5b7a9e7de03d74a5d842c1063f84
それぞれが「偶然」と「想像」という共通のテーマを持ちながら、異なる3編の物語から構成され、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した『偶然と想像』の濱口竜介監督にインタビュー取材。 前作『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹の短編小説を巧みにつなぎ合わせていたが、この映画にも短編小... 続きをみる
今回のお題はジョン・フォード監督『リバティ・バランスを射った男』(62)。 初めてこの映画を見たのは、中学生の頃(1975.11.6.木曜洋画劇場)。ジョン・ウェイン、ジェームズ・スチュワートというタイプの違う横綱同士の共演、ベラ・マイルズの美しさ、リー・マービン、ウッディ・ストロード、エドモ... 続きをみる
『クライ・マッチョ』(2021.11.2.ワーナー試写室) 今は落ちぶれたかつてのロデオスターが、親の愛を知らない少年と共にメキシコからテキサスを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描くロードムービー。今年の東京国際映画祭のオープニング作品。 1975年に発刊されたN・リチ... 続きをみる
戦国武将・武田信玄の父・信虎は、息子の信玄よって甲斐から追放される。30年後、信玄が危篤に陥ったことを知った信虎は、武田家での復権をもくろみ、甲斐に帰国しようと試みるが…。 信虎の晩年と武田家の滅亡を描いた『信虎』が11月12日から全国公開される。信虎を演じるのは、36年ぶりの映... 続きをみる
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021.11.3.東京国際映画祭 よみうりホール) 舞台は1920年代のモンタナ州。カリスマ性があり、威圧的な態度で恐れられている兄のフィル(ベネディクト・カンバーバッチ)と、対照的に地味な弟のジョージ(ジェシー・プレモンス)のバーバンク兄弟は、大牧場を経営して暮... 続きをみる
共同通信エンタメOVOに連載中の 『ほぼ週刊映画コラム』 今週は マーベルスタジオ新シリーズの序章 『エターナルズ』 詳細はこちら↓ https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1300209&preview=true
『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』(15) スーパーマン+ローン・レンジャー=「0011ナポレオン・ソロ」 https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6c4853dc85e960a47ef15e6a011782a3
和田誠の死後、事務所から発見された1953年から1956年(都立千歳高等学校2年生から多摩美術大学1年生)の日記(ノート6冊分)を、手書き文字のまま書籍化。 死後、その人に無断で日記を読むというのは、あまりいい趣味ではないとは思うが、あとがきで三谷幸喜が「これはもはや日記ではない。日記を超えて... 続きをみる
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85) マーティは必死になって現代に戻りたがる https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b16376e41d6977cea1216e21352e53b9 【インタビュー】『バック・トゥ・ザ・フューチャー』宮川一朗太 https://b... 続きをみる
新しい朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で、濱田岳が『黄金狂時代』(25)でチャップリンが見せた至芸「パンのダンス」を模した「おはぎのダンス」を披露し、ラジオの設定で、中川家がエンタツ・アチャコの漫才「早慶戦」を再現していた。 で、そのチャップリンが印象的に登場するのが、ばかがまねして事件を起こし... 続きをみる
『男はつらいよ』シリーズの舞台である葛飾・柴又は、わが住処・水元(金町)の隣町。第一作のオープニングの桜をはじめ、水元公園や金町周辺はシリーズ中たびたび登場する。 最近、京成金町駅の近くに、これもシリーズ中たびたび映る、金町浄水場の取水塔をかたどったデザインベンチが設置された。 ところで... 続きをみる