続・映画の王様

映画ライターのブログ

『犬ヶ島』

ユージン・ターナー

 ウェス・アンダーソン監督のストップモーションアニメ映画。



 舞台は近未来の日本。ドッグ病が流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長が、全ての犬を犬ヶ島に追放する。市長の養子のアタリは、愛犬のスポットを救うために、小型飛行機に乗って一人で島にやって来る。

 シュールなキャラクターを登場させながら、少年と犬たちの絆を描く。珍妙なところもあるが、目が離せなくなるような不思議なパワーがある。

 リーブ・シュレイバー、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、ボブ・バラバン、ビル・マーレー、ジェフ・ゴールドブラム、スカーレット・ヨハンソン、オノ・ヨーコ、F・マーリー・エイブラハムと、声優も豪華。

 日本映画、特に黒澤映画のイメージが満載だ。もともと犬に縁がある『野良犬』(49)はもとより、『酔いどれ天使』(48)の人殺しの唄、『七人の侍』(54)や『用心棒』(61)のテーマ曲、『悪い奴ほどよく眠る』(60)の口笛など、音楽面での影響が目立つ。

 小林市長は三船敏郎のイメージらしい。『レディ・プレイヤー1』に続いて、ここにも“ミフネ”がいた。