続・映画の王様

映画ライターのブログ

『2分の1の魔法』

ユージン・ターナー

 亡くなった父にもう一度会いたいと願う兄弟が、魔法の力で下半身だけ復活した父を、完全によみがえらせるために奮闘する姿を描く。

 原題は「ONWARD=前進」。監督ダン・スキャンロン。声の出演トム・ホランド、クリス・プラット。

 『トイ・ストーリー4』(19)公開時の、ジョシュ・クーリー監督の「今、ピクサーが開発中の映画は、シリーズものではなく、全てがオリジナル」という言葉通りの新作。『リメンバー・ミー』(17)同様、生者と死者との関わり、家族の絆がテーマとなる。

 特に、父と子の姿は、霊を媒介にした『フィールド・オブ・ドリームス』(89)をほうふつとさせるところもある。こうした父親の不在は、家族関係の変化を象徴しているとも言えるのではないかと思う。

 キャラクターは一見グロテスクだが、だんだんとなじんでくるところがピクサーアニメの不思議なところだ。