続・映画の王様

映画ライターのブログ

『トイ・ストーリー3』

ユージン・ターナー

『トイ・ストーリー3』(10)(2010.9.18.MOVIX亀有)

 

 

 冒頭は、西部劇の列車強盗のシーンで快調に始まる。ところがこれは過去の話。実は、今回はおもちゃの持ち主のアンディが成長し、大学に進学するために家を離れることになり…というのがメーンストーリー。つまり大切なものとの別れがテーマになっている。


 アンディは自分たちを捨てないと信じ続けるおもちゃたちの健気な姿に胸を打たれるが、このシリーズ、回を重ねるごとに切なさが増してくる。それは、例えば、子どもの頃、狭い我が家では、泣く泣く捨てたおもちゃや本がたくさんあった。そんなことを思い出したりするせいだろうか。


 今回の新キャラの中では、グロテスクだが悲しくも滑稽なジャイアントベビーが傑作。ラストでカウボーイ人形のウッディが持ち主だったアンディに贈る「あばよ相棒」の一言が西部劇的であり、シリーズを締めくくる意味でもぐっときた。ウッディの声を演じ続けたトム・ハンクスにも拍手を送りたい。