続・映画の王様

映画ライターのブログです

『アイアンマン』

ユージン・ターナー

『アイアンマン』(08)(2011.2.20.日曜洋画劇場)

 原作はマーベルコミックだが、日本の石ノ森章太郎の漫画やアニメ、ドラマなどからも強い影響を受けていると感じた。オサマ・ビン・ラディンの存在、軍需産業の存在価値など、アメリカにとっての“アフガンの憂鬱”を、できるだけばかばかしく単純に描いているところがハリウッド映画の真骨頂だ。

 実際、こんなやつ(アイアンマン)がいたら助かるなあ、といったところか。ただし、前半が長過ぎてだれるし、結局最後までテンポの悪さは解消されなかった。

 ドラッグからの復帰後のロバート・ダウニーJr.は、こうした、半ばお気楽な役に冴えを見せる。一方、秘書役のグウィネス・パルトローは『恋におちたシェイクスピア』(98)でオスカー受賞後、作品に恵まれていない気もするが、『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』(04)にも出ていたから、本人は意外とこういう役が好きなのかもしれない。

 もう一人のオスカー俳優ジェフ・ブリッジスが、スキンヘッドでひげぼうぼうの悪役を楽しそうに演じていたが、この映画→『クレイジー・ハート』(09)→『トロン:レガシー』(10)→『トゥルー・グリット』(10)と続く演じ分けには恐れ入る。思えば、彼は昔からあまり作品を選ばない人だった。

【今の一言】この頃は『アベンジャーズ』まで広がっていくとは、思いも寄らなかった。 

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