続・映画の王様

映画ライターのブログです

『それいけ!ゲートボールさくら組』

ユージン・ターナー

『それいけ!ゲートボールさくら組』(2023.4.5.オンライン試写)

 76歳の織田桃次郎(藤竜也)は、高校時代にラグビー部でマネージャーをしていたサクラ(山口果林)が経営するデイサービス・桜ハウスが倒産の危機にひんしていることを知り、元ラグビー部の仲間(石倉三郎、大門正明、森次晃嗣、小倉一郎)を集めてサクラを助けようと考える。

 桜ハウスを立て直すには銀行からの融資が必要で、そのためには加入者を増やさなければならない。桃次郎たちが試行錯誤の末に思いついたのは、ゲートボール大会に出場して優勝し、施設の知名度を上げるというものだった。

 実年齢では、藤82歳、石倉77歳、大門74歳、森次80歳、小倉72歳、そして山口76歳、写真だけの登場の毒蝮三太夫87歳、ゲスト出演の故・三遊亭円楽72歳となる。

 これだけ高齢の俳優が集まった映画は珍しいのではないか。全体的には緩々な感じだが、リーダーでちょっとダンディの残り香がある藤、うるさい石倉、腹の出た大門、ウルトラセブンのパロディを見せる森次、存在感の薄い小倉と、それぞれの役柄も面白い。

 欧米に比べると、こうした“老人映画”が少ない邦画界には、こういう映画も必要だと思う。ラストはちょっと『素晴らしき哉、人生!』(46)みたいだったし。