アラン・アーキンの出演映画『シザーハンズ』
『シザーハンズ』(90)(1993.11.23.WOWOW)


発明家の博士(ビンセント・プライス)によって生み出された、人造人間エドワード(ジョニー・デップ)。だが完成直前に博士が急死。彼は、両手がハサミのまま、この世に残される。エドワードは、親切なボッグス一家(アラン・アーキン、ダイアン・ウィースト)に引きとられ、ハサミを使った特技で町の人気者になるが…。
川本三郎が映画のディテールについて書いた『ローリング・ストーンズをオルガンで』を読んでいたら、「20世紀フォックスのタイトルロゴに雪を降らせた映画」としてこの映画のことが出てきた。興味をそそられ、ビデオの山の中から引っ張り出して見てみた。
監督は、ゴジラ好きと評判のティム・バートン。この、『E.T.』(82)をシニカルかつシュールにしたような、『フランケンシュタイン』(31)へのオマージュたっぷりの、極めてアメリカ的な映画を見ながら、思い出されたのは、何と山田洋次監督の『なつかしい風来坊』(66)という、極めて日本的な映画だった。
どちらも、一見平穏な、郊外に住む中流家族とその周辺に、ひょんなことから異邦人が紛れ込んできて起こす騒動を、面白おかしく描いている。
そして、最初は好奇心からこの異邦人を珍重するものの、何かまずいことが起きると、一転、全てを彼のせいにしてスケープゴートとして葬ってしまう。そうした中流故の差別意識や嫌らしさが浮き彫りになるあたりもそっくりなのだ。
とはいえ、この映画は一応ファンタジーだから、ラストは「雪の降る理由」でホロリとさせるのだが、何か冷たいものを感じさせる。それに比べると、『なつかしい風来坊』の現実的な、しかしほのぼのとしたハッピーエンドの方が、光って見えてしまう。こうした、映画の比べっこはあまりいいことではないのだが…。
しかし、意外なところに共通点はあるものだ。何しろティム・バートンと山田洋次だもの。これは『ドラキュラ』(92)の時のコッポラと大林宣彦以上の驚きの組み合わせだった。
『ドラキュラ』といえば、あの映画で見事にヒロインを演じたウィノナ・ライダーが、この映画ではさして目立たない娘として登場してきた。さすがに女優は数年間で見事に変わるものだ。







【インタビュー】『ダンボ』ティム・バートン監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/18754cbd4bb244f2cb6b7f0e7a1a7348
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