仲代達矢の出演映画 1950年代『大番』『炎上』『人間の條件 』『鍵』
『大番』(57)(1994.9.8.WOWOW)
『続大番 風雲篇』(57)(1994.9.11.WOWOW)
『続々大番 怒涛篇』(57)(1994.9.18.WOWOW)
『大番 完結篇』(58)(1994.9.25.WOWOW)

獅子文六の同名小説を映画化。 “ギューちゃん”こと赤羽丑之助が、四国の寒村から裸一貫ならぬ浴衣一枚で上京し、兜町を舞台に株でひと旗あげるまでの立身出世を描いた相場版太閤記。監督は千葉泰樹。
WOWOWでの連続放映がかなったこのシリーズを見ながら、 改めて「あー自分は東宝の映画を見ながら育ってきたんだなあ」という思いを抱かさた。脇役に至るまで特撮映画や黒澤映画で見慣れた人たちが登場し、何だか見ていてひどく安心した気分に浸れるのである。
そして、珍しく主役を張った名優加東大介、淡島千景のきっぷのいい女っぷり、若き日の仲代達矢のどこかヌーボーとした味わい、という主役三人のトライアングルの妙も絶品。
加えて、今から見れば全くの昔話でしかないはずのいかにも日本的なこの立身出世物語があきれるばかりに面白いのだから困ってしまう。 まったく株は魔物だ。これは、やはりTVの台頭以前の映画が持っていた厚みや余裕の結果と言うべきなのだろうか。
『炎上』(58)市川崑(1999.4.10.NHK BS)

昭和19年春。この世で最も美しいのは京都の驟閣寺だと亡き父から教え込まれたきつ音症の青年・吾市(市川雷蔵)は寺の徒弟となる。だが戦後、寺は観光地と化し、尊敬していた住職(中村鴈治郎)の堕落を目にした吾市は不信と絶望感に追い詰められていく。
名匠・市川崑監督が三島由紀夫の小説『金閣寺』を映画化。市川雷蔵の初の現代劇出演で、国宝の寺に放火した青年僧の苦悩と葛藤を描く。炎上シーンの炎に金箔を施すなど、名カメラマン宮川一夫のモノクロの映像美も見どころ。仲代達也が吾市の友人になる戸刈を演じている。
『人間の條件』6部作(1979.1.2.東京12チャンネル)

五味川純平の同名小説を小林正樹監督が映画化。太平洋戦争下の満州を舞台に、労務管理の梶(仲代達矢)が、軍部の圧力と過酷な労働条件に直面しつつもヒューマニズムを貫こうとするが、次第に戦争の波にのまれていく様子を描く。全6部構成、全てを合わせると上映時間は9時間31分に及ぶ力作。
『人間の條件 純愛篇 激怒篇』(59)
昭和18年(1943年)、南満州鉄鋼会社に勤務する梶は、美千子(新珠三千代)と結婚した直後に老虎嶺の鉱山の労務管理に就き、工人たちの待遇改善に腐心する。しかし、やがて緊急増産のために北支から送り込まれた捕虜600名が電気が流れる鉄条網の中で牛馬のように扱われていることを知った梶は…。
『人間の條件 戦雲篇 望郷篇』(59)
労務管理の職を解かれ、関東軍に配属された梶は、連日の厳しい訓練に耐えつつも、吉田上等兵(南道郎)らににらまれ、思想犯を兄に持つ新城(佐藤慶)ともども迫害の日々を過ごす。やがて新城は脱走するが…。
『人間の條件 死の脱出 廣野の彷徨』(61)
ソ満国境でソ連軍の攻撃を受けて隊は全滅し、生き延びた梶らは避難民と合流し、戦争が終わったのかどうかも分からぬまま歩き続ける。日本軍はもはや当てにならず、民兵とソ連軍の追従から逃れつつ、避難民は次々と倒れていき、やがて梶はソ連軍の捕虜となる。
『鍵』(59)(1979.1.11.TVK)
前に原作を読んでいたので見てみたが、最後に皆で毒入りサラダを食べて死んでしまうとは新発見。これってブラックユーモアってことなのか。
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