続・映画の王様

映画ライターのブログ

『リオ・グランデの砦』

ユージン・ターナー

『リオ・グランデの砦』(1975.10.25.土曜映画劇場)



“フォードの魔法”に満ちた一編


 ザ・シネマ 今週の「シネマ・ウエスタン」は、『アパッチ砦』(48)『黄色いリボン』(49)に続く、ジョン・フォードの騎兵隊三部作の一編『リオ・グランデの砦』


 『黄色いリボン』が騎兵隊を舞台に描いた男やもめの話なら、こちらは夫婦と親子の物語。ジョン・ウェイン演じる主人公の名前は『アパッチ砦』と同じカービー・ヨークだ。


 俳優たちのアンサンブル、圧倒的な景観、バート・グレノン&アーチー・スタウトのカメラワーク、人馬一体となった見事なアクション、適度なユーモア…と、まさに“フォードの魔法”に満ちた一編。何の気なしに見始めたのだが、いつの間にか引き込まれて結局最後まで見てしまった。


 ところで、昔々、初めてテレビでこの映画を見た時に、随分若くてきれいなお母さんだなあと思ったモーリン・オハラは公開当時(50年)30歳。つまり老け役だったということか…。


 あまりひげの似合わないジョン・ウェインは43歳、『子鹿物語』(46)の名子役で息子役のクロード・ジャーマンJrは16歳、脇を固めるフォード一家のベン・ジョンソンは32歳、ハリー・ケリーJrは29歳、ビクター・マクラグレンは54歳。そして御大ジョン・フォードは56歳。フォード以外はみんな今のオレよりも年下だったのか…。


 ところで、リオ・グランデ川と言えば、パンフレットにコラムを書いた新作西部劇『ある決闘 セントヘレナの掟』の舞台ともなっていた所。両作の違いを見ると、いろいろな意味で隔世の感を抱かされる。