続・映画の王様

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ビデオ通話で西部劇談議『ならず者』

ユージン・ターナー

 今回のお題は、ハワード・ヒューズ監督・製作による『ならず者』(43)。



 ビリー・ザ・キッド(ジャック・ビューテル)とパット・ギャレット(トマス・ミッチェル)を巡る外伝とも呼ぶべき珍品で、なぜかドク・ホリディ(ウォルター・ヒューストン)も出てくる。


 ビリーをはさんだ旧知のパットとドク、ドクと彼の情婦(ジェーン・ラッセル)とビリーという、奇妙な二重の三角関係劇が展開する。


 脚本ベン・ヘクト、撮影グレッグ・トーランド、音楽ビクター・ヤングとスタッフは一流なのだが、ハワード・ホークスが監督を途中降板し、ヒューズが自ら監督したためか、映画全体の出来はよくない。


 また、ジェーン・ラッセルの映画デビュー作で、彼女の官能的なシーンが物議を醸したことで有名だが、今見るとどこが? という感じがする。


 ヒューズはラッセルの巨乳を目立たせるために、伝記映画『アビエイター』(04)でも描かれた航空工学者としての視点からブラジャーを開発したというが、ラッセルは痛がってヒューズには内緒で自分のブラジャーを付けて撮影に臨んだという。


 ラッセルは後にホークス監督の『紳士は金髪がお好き』(53)でマリリン・モンローと共演し、セックスシンボルの座を奪われるが、姉御肌で撮影中は精神的に不安定なモンローをかばうシーンもしばしばあったという。