続・映画の王様

映画ライターのブログ

『空気人形』と『沈黙の歓び』

ユージン・ターナー

『空気人形』(09)(2009.7.31.アスミック試写室)



 ダッチワイフが心を持つという話。全体的にはファンタジーというよりも一種グロテスクな印象を受ける。ペ・ドゥナが不思議ちゃんの本領を発揮。たどたどしい日本語がかえって効果的。


 東京を別の街のように撮ったリー・ピンビンのカメラワークが秀逸。レンタルビデオ店の場面で是枝裕和の映画フリークぶりが示されるのも面白い。マネキンに恋をする男が主人公のスウェーデン映画『沈黙の歓び』(62)の影響もありか。