続・映画の王様

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【映画いろいろ】『踊る大捜査線 THE MOVIE 』 シリーズほか

ユージン・ターナー

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)(2005.10.23.フジテレビ)

 インタビューに備えてダルデンヌ兄弟監督の『ロゼッタ』を消化不良のまま見終わった後で、テレビ放映された『踊る大捜査線2 レインボーブリッジを閉鎖せよ!』を見た。

 すると、少々悪ノリが過ぎて、シリーズの中ではさして出来がいいとも思えないこの映画が、一服の清涼剤のようになったのだから、やはり映画は見る側の状況によっていくらでも変化するものだと感じさせられた。

 まあ前作の『天国と地獄』(63)に続く『砂の器』(74)のパロディにはあまり感心しなかったが。


『容疑者 室井慎次』(05)(2005.8.20.東宝試写室)

 これは明らかな失敗作。テレビシリーズから続いていた織田裕二の青島と柳葉敏郎の室井という対照的な明暗キャラクターを、一方だけにしたらバランスが崩れることは必然。しかも暗の室井だけが残るとストーリーも暗くなるし、スピード感もなくなる。

 加えて、あまり演技のうまくない柳葉のしかめっ面をずっと見せられることにもなる。これはちょっと苦痛だったし、なにより快調だった君塚良一の脚本の出来も今回はあまりよくなかった。


「係長 青島俊作 事件は取調室で起きている!」(2010.5.31.原宿クエストホール.完成披露試写会)

 NTTドコモの携帯向け動画配信サービスで配信されたスピンオフ作品。居酒屋で同時に起きた三つの事件の捜査が、取り調べ室を中心に展開される。

 密室劇のような演劇的な手法が取り入れられ、番外編としてはなかなか面白い。というか、本編よりもいいのでは。でもこれを携帯の小さな画面で見るだけでみんな満足できるのだろうか?


『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』(10)(2010.6.29.東京国際フォーラム.完成披露試写会.)

 『天国と地獄』(63)『砂の器』(74)と来て、今度は『生きる』(52)で来たか。織田裕二の顔色が悪く、レギュラー陣も疲れの色が濃い印象を受ける。その分、新加入の小栗旬、内田有紀が新鮮に映るのだが…。

 このシリーズの連続ドラマや最初の映画に見られた伏線の張り方の巧みさや、シリアスとコミカルのバランスの良さが失われ、もはや内輪だけで楽しんでいる感じがする。テンポもリズムも良くない。2時間半にいろいろと詰め込み過ぎ。